一般的にはこれに井戸茶碗を加えたものが、格上という風に言われています。
茶室の設えを季節感のある物、たとえば「風炉」や「炉」でも季節を感じさせ、春ならお菓子も桜の香りを漂わせ、6月などは紫陽花なども飾られます。
絵付きの物はランクが下がると言われますが、断っておきますが基本のスタンスだとか。
薄茶に関しては、とくに格などを意識する必要はないとされています。
それは、茶碗によって茶室の季節感を味付けするという事に繋がり、その時をより良い物へとするという、日本人のおもてなしの精神を表すものだからです。
秋ならススキも風情がありますね。
さらに、無地が良いとされますね。
なお、濃茶では格の高い茶碗が好まれるようで、楽、萩、唐津、井戸などがいいともいわれます。
このように、茶室の中に季節感の味付けをする一環に茶碗もあるのです。
千家屋では楽茶碗が好まれるといわれますが、他の流派の事例は、使われ方が異なる場合もあります。
茶道は、季節や季節感を非常に大事にしています。
茶碗というのは、元来お茶を飲むための食器を指し、奈良や平安ご時世にお茶と共に日本へ入ってきました。
オールドものは帰するところ珍重され、著名な陶芸家や茶人の作品であったり、家元の書付きなどは格が高いとされる事もあるため、一概には言えないという側面もあるようです。
「一楽、二萩、三唐津」、これは、いわば茶人御用達の焼き物産地のランク付けです。